自律神経失調症の原因
人間の性格が皆違うように、自律神経失調症の症状も一人一人違います。もちろん、自律神経失調症になる原因も一人一人違います。ここでは自律神経失調症の原因を紹介しております。
生活リズムの乱れ
一定した生活リズムを持つことが体にとっては大切です。
夜型人間、夜間勤務や、子供の頃からの不規則な生活習慣など、人体のリズムを無視した社会環境やライフスタイルは自律神経失調症への近道となってしまう場合があります。
私の場合は、学生時代は夜型人間。入社一年目は通常の昼型人間。2年目は再び夜型人間と、不規則極まりない生活の繰り返しが原因のひとつだったように思います・・・
過度のストレス
現代はストレス社会とも呼ばれるほど、ストレスが日常にあふれかえっています。
■ストレスとは?
物理学で使われている単語でした。意味は、物体に力を加えることで生じるゆがみを表現するものだったようです。1936年カナダの生理学者ハンス・セリエ博士がイギリスの雑誌「ネイチャー」誌に「ストレス学説」を発表したことから、この言葉が広く使われ始められたと言われます。このことからストレスとは何かしらの圧力によって人間の心にゆがみを与えるもの、と解釈することができそうです。
このストレス状態を引き起こす要因をストレッサーと呼びますが、このストレッサーには以下のような種類があります。
■精神的ストレッサー
人間関係、怒り、寂しさなど人間の精神状態によるもの
■物理的ストレッサー
騒音、紫外線、匂いなど物理的にストレスを与えるもの
■科学的ストレッサー
薬害、栄養の不足など
■生物的ストレッサー
病原菌、ウイルスなど
残念ながら自律神経失調症の原因としてはいずれのストレスの場合も可能性があると思われます。
但し、このストレスは全て悪者とはいえないようです。ストレスのない日常を想像してみればすぐにわかります。何もかもが快適で、申し分のない生活・・・誰もが一度は夢見たことがあると思います。
しかしこのストレスのない生活には、何の刺激もありません。苦しみを感じて立ち直ろうとする前向きな意思を養うことも、痛みを感じて、それを治癒しようとする力も育ちません。それは生物にとって成長できない環境です。
このことからも、ストレスには人間を成長させるために必須の存在であるといえ、適度なストレス状態を保つことが大切であるといえます。
体質によるもの
一般的に、これが原因の自律神経失調症は「物理的・生物的・科学的ストレッサー」によるストレスに弱い体質の方に発症しやすいといわれます。
子供の頃から下痢しやすい、すぐ吐く、自家中毒、環境がかわると眠れないなど、生まれついて自律神経が過敏な人もいます。
また思春期や更年期、身体が弱って免疫力が低下しているときは自律神経のバランスが乱れやすいといわれます。
■体の構造にも問題が!?
「体の構造が傾いてしまうと、それを支えるための慢性的な筋緊張により自律神経の入れ替わりがうまくいかなくなり自律神経に問題を起こす」という説もあります。これはすなわち、普段の姿勢や体の骨格などが自律神経失調症の一因となることを瞬時しています。性格によるもの
一般的に、これが原因の自律神経失調症は「精神的ストレッサー」によるストレスに弱い体質の方に発症しやすいといわれます。
人に物を頼まれると断れない(Noと言えない)、いつまでも同じことを考えてしまう、人の目を気にしすぎる、自分の感情のコントロールが下手、、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなどの性格は特に注意が必要であると言われます。
ホルモンバランスによるもの
自律神経失調症は男性よりも女性に多い病気であるといわれます。
主な理由としては、男性に比べ女性は一生を通じてホルモンリズムが変化し続けるためです。
このホルモンバランスの変化が自律神経の働きに影響を与えることが考えられます。男性のホルモンバランスは思春期以降〜初老期まで比較的安定していますが、女性は初潮、毎月の生理、妊娠・出産、更年期〜閉経と、一生を通じてホルモンが変化し続け、これが自律神経の働きに影響を与え、自律神経失調症となる場合が多いといわれます。